G1名馬の通算勝利数

通算勝利

名馬と呼ばれている競走馬の多くはG1レースで複数の勝利数をあげている場合は多いのですが、初出走からの通算勝利数で比較をしてみると必ずしもG1で複数勝利をしているから通算勝利数も比例して多くなるという訳ではありません。もちろん、通常の平場の条件戦で苦戦をしている馬と比べれば、オープン馬である事が必須とも言える通算勝利数ですが、名馬と呼ばれる馬ほど生涯の

出走レース数が意外に少ない馬も少なくはありません。昔はG1に勝利をした馬が名馬と言われるようになってからでも、現役を続行して通算で25戦以上のレースに出場する馬も多かったのですが、近年では20戦未満という馬も多くなっているのが現状だといえます。

これは、競馬のスタイルの変更などもありますが、やはり名馬と呼ばれる馬の場合は、牡馬であれば引退後は種牡馬としての期待が高くなりますし、牝馬であれば、繁殖牝馬として期待をされる事になりますので、馬主の立場で考えれば、出来るだけ勝ち続けている状態で、競走馬の生命線ともいえる脚元の怪我などを回避する目的もあるといえます。

確かにG1馬の中には、脚の怪我から復活して活躍をした馬もいますが、必ずしも劇的な復活という訳にはいかずにそのまま引退になってしまう馬も少なくはありません。子孫に自身を超えるような馬を誕生させることも強い馬の役目でもあるので、将来を考えると結果的に出走数が少なくなることも考えられます。