名馬はG1を考慮した日程で

名馬と呼ばれる競走馬の多くはG1レースでの勝利が実力の証明になる事から、多くの名馬が複数のG1レースで勝利を収めている事が多くあります。もちろん、実力だけでなく人気もあってこその名馬ですが、競馬ファンにとって馬券的な面でも裏切らない実力馬も人気のある馬のポイントにもなっています。

多くの競走馬の場合には、目標のG1レースよりも前に行われる、条件を得るためのレースなどに標準を合わせて、出走権利を得なくてはならないので、本番のレースの時には、体調や気持ちがピークの状態から下がってくる事もあります。この体調の波は、名馬と呼ばれるような競走馬にも存在することなので、目標のG1レースが行われる前のレースをステップレースや叩きのレースなどと呼び体調や勝負気配がピークになる8割程度の状態で出走する事がよくあります。

従って、G1レースで体調や全ての面でピークにできるように管理をしながら出走するレースの日程を考えて本番レースに挑むパターンが一般的な日程の組み方になっています。そのために、本来であれば実力的には申し分のない馬でも、本番でピークにするために出走をしたレースの場合には、休養明けや馬体重が重めの事もあるので、凡走をしてしまう事もあります。従って、いくら優れた競走馬でも、出走をした全てのレースで勝利をおさめる事はとても難しい事になります。